Gi・JiN4 ~Blindfold a Girl~

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  「右!右!」 「行き過ぎ行き過ぎ!」 「ちょっと左!左!」 みんなの声が響く。 「そこだ!リカ!」 リカはワタルの声に合わせて振りかぶった。 「えいっ!!」 そのまま思い切り振り下ろす。 グワブシャッッ!! 「やったーーっっ!!」 歓声があがった。 (当たった!?) リカはすぐさま目隠しを外した。 目の前には見事に砕け散ったスイカの残骸があった。 「やったねー! リカ♪」 イヅミ達が駆け寄ってきた。 「スイカ粉々じゃん。お前力入れ過ぎ」 ワタルがリカの頭をコツンと小突いた。 「エヘヘ」 「あーあ、失敗したらリカちゃんにスイカハロウィンやってもらおーと思ってたのにな~」 マサトは残念そうに言った。 「何だそりゃ? 一人でやれよ」 ワタルの冷たいツッコミにみんなで笑った。 スイカは後ほど みんなで美味しくいただきました。 Gi・JiN4 ~Blindfold a Girl~ [擬人4 ~目隠しをした少女~] 【END】 ぎじん【擬人】 人間でないものを人間に見立てて扱うこと。  
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