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「ま、狭い部屋だけどゆっくりしていけよ」 「アリガト…」 狭いって…ホントに狭いぞ。 二人寝るスペースが無いくらいの狭さ。 3分の1くらいをベッドが占めている。 残りの2のスペースに小さい本棚と、灰皿の置いてある小さなちゃぶ台。 とりあえず俺はベッドに腰を下ろした。 ギシ、とベッドの軋む音がやけに大きいと感じた。 「なあ、バンビ」 「なに?」 ぶっさんが俺の隣に腰を下ろした。 ベッドが軋む。 「俺、お前に謝らきゃいけない」 「なに?…俺なんかされたっけ」 「…酷いコト、いっぱいした」 「え?ウソ、全然覚えがないんだけど」 「頭の中で」 は? 「頭ン中で、その…酷いコト…」 なに?なに?意味分かんねぇ。 ぶっさんの頭ン中で俺、何をそんな酷いコト… 「ああー、もう!分かれよ!」 そう言うといきなりベッドに、力ずくで押し倒された。 「お前でオナニーしたっつってんだよ!」 声を荒げていうぶっさんに、俺は身の毛がよだった。
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