まさき

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「は…ぁ」 勉強をしようと思ったのに、どうしてもヤル気が出ない。 むしろ出てくるのは性欲の方のヤル気。 「ん…ぅ…」 ゆうが部屋に入って来ないことを祈りながら、床に座って自分のモノを慰める。 前まではこんな、一日に何回もすることはなかった。 部活を引退するまでは、こういったエネルギーは運動でうまく発散出来ていたんだ。 今は勉強のストレスもあってか、毎日毎日センズリ三昧。 「っ……」 やば、イきそう。 ティッシュを数枚取って、先端を覆う。 「……あっ…」 終わった後、丸めたティッシュをゴミ箱に投げ入れる。 あ、ゴミ箱もう一杯じゃん。ていうかほとんどがティッシュ… 「……むなしい…」 俺、ホントなにやってんだろ。 してる間は気持ちいいのに、終わった後すごくツマラナイ気持ちになるんだよな このツマラナイ時間を勉強に充てたら、問題集3ページくらいは解けた気がする。 一回たった10分。でも3回やったら一日で30分。 一週間で3時間半も勉強時間を無駄してる。 あーあ、考えたくない。 今日はもう寝よう。 そう思って、ベッドに入ろうとした時 「にぃ、翔君が来たよ」 部屋のドアがまた無断で開けられ、弟と翔ちゃんが入ってきた。 「まさき、今日泊めて?」 精液臭さの残る、エロ本を床に置きっぱなしの部屋に、翔ちゃんが泊まりに来た。
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