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リーバーは、とりあえず頭の中で一通り報告をまとめようとしていると、
「あのぉ……どうか致しましたか?」
傍らを見れば、そこには小柄なメイドが立っていた。
リメエアは、自分の事を知る人物を近くには置かない。
普通、宮廷やら城やらでは、庭師やメイド、掃除の業者にまで至るまで、全員がプロの魔術師だ。
しかし、リーバーの目の前にいるこのメイドは、魔術は知ってはいるであろうが、深くは知らない。
それに、リメエアが王女と言うのも知らされていないだろう。
リメエアの世間への露出の少なさも合間って、せいぜい『どこかのお嬢様』レベルだろう。
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