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「リメエア様なら、先程外出されましたよ?」
善意から言ったのであろうが、そんな事は分かりきっているリーバーにとっては、ただうんざりするだけだった。
「リメエア様に何かご用がありましたら、後で伝えておきますが」
(確認だけだったので、用と言う用も無いのだが……)
そう考えていたリーバーは、ふと何かを思い付く。
「いや、結構。それよりご令嬢?」
「はい?」
「リメエア様はどちらに?」
メイド嬢は少し考える様な仕草を取るが、すぐに顔を上げる。
そして首を振り。
「いえ、私は存じておりません」
「そうですか、お手間をかけました」
「ただ……」
「ただ?」
「市街地へ遊びに行く、と言っていた様な……」
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