第一章『絵本の国』

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「先日の大英博物館襲撃事件についてお話が」 馬乗り状態だった騎士団長は立ち上がり、まだ仰向けのままのエリザードから一本離れる。 「盗まれた品は、確かに国家的にも、魔術的にも重要性の低いものなのは確かです」 エリザードは仰向けのまま、 「魔術の痕跡は?」 「人払いの形跡がありました」 「……そうか」 エリザードはムクリと起き上がり、騎士団長を見据える。
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