Act.1 -日常-

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ちなみに、立花は姉と二人暮らしをしている。飯やら洗濯は姉がやってくれるらしい。 七海はまだそういう家事には無縁だ。たまに、七海の手料理が食べたいと思うが、叶わぬ話。 「そういえば、お前んとこの妹って彼氏いるのか?」 立花が訊いてくる。 どう返せばいいのか困る。 「あー…いないんじゃ…」 つい、そう答えた。 あながち間違いではないが。 「んーそうか…。な、ならさ、俺とデートさせてくんね?」 は?という気持ちが現れる。 立花は明らかに動揺というか、緊張している。──デート、か… 「だ、だめなら…」 …言ってみるのも良さそうだ。 「分かった、今日言ってみる。結果はメールで」 続けて付け足す。 「だから、仕事始めろ」
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