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いったはずだ。
しかしそれをたった今目で確認できた。つまり…
「…!」
七海は電車に乗っていない。
進んでいく景色の中で、確かに見えた。あの黒髪と顔は七海に違いない。
なぜ、乗らなかったんだ。
携帯を開いても、メールすら来ていない。
ここまでお互いに溝を感じたのは初めてだった。
やはり兄と妹だからダメなのだろうか。
七海の言う通り、一回離れたほうがいいのだろうか。
七海には立花と…そして俺は七海の友達とデートを…。
七海は今どう思っているのだろうか。やはり、決断したのだろうか…。
だとしたら七海は俺より遥かに成長している。
小さい頃はついてこいと言っていた俺が、今ではついていく立場になっていたとは…。
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