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──ジリリリ!!
「ん…ぁ?」
けたたましく目覚まし時計が鳴り響く。
何者かがそれを叩いて止め、
「きゃぁぁぁ!!」
と悲鳴をあげた。
次に俺の身体をユサユサと強くゆすり、
「兄ちゃん!遅刻しちゃう!」
と声が聞こえ、俺は飛び起きた。
時計の針は7時すぎを指していた。…急がないと電車に間に合わない。
「うわっ、やばいな!」
急いで1階に降り、バシャバシャと顔を洗う。
後ろで妹が「はやく、はやく」と背中を叩いてくる。
「ほれ、終わったぞ」
タオルで顔を拭きながら、サッと横へ退いた。
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