Act.1 -日常-

2/20
前へ
/25ページ
次へ
──ジリリリ!! 「ん…ぁ?」 けたたましく目覚まし時計が鳴り響く。 何者かがそれを叩いて止め、 「きゃぁぁぁ!!」 と悲鳴をあげた。 次に俺の身体をユサユサと強くゆすり、 「兄ちゃん!遅刻しちゃう!」 と声が聞こえ、俺は飛び起きた。 時計の針は7時すぎを指していた。…急がないと電車に間に合わない。 「うわっ、やばいな!」 急いで1階に降り、バシャバシャと顔を洗う。 後ろで妹が「はやく、はやく」と背中を叩いてくる。 「ほれ、終わったぞ」 タオルで顔を拭きながら、サッと横へ退いた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加