Act.1 -日常-

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続けて妹──いや、七海が顔をバシャバシャ洗う。 俺はタオルをもとの場所へ戻し、七海がいないうちに着替えてしまおうと部屋へ戻った。 ササッと脱ぎ、ササッと着る。 ここで俺が部屋から出ていかないと、着替えようとする七海に叩かれながら閉め出される。 「兄ちゃん待ってよ~」 いつものスーツに身を包んだ俺は、部屋に入る七海を見届けてから玄関に向かった。 「あ…ご飯は?」 母が出てきて尋ねてくる。 俺は「いらない」と首を振った。 少しして、セーラーを着た七海が上から降りてきた。 「行こう兄ちゃん!」
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