Act.1 -日常-

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俺と七海は、いつもの電車に乗ることが出来た。 いつものごとく、俺と七海は隣同士で座る。1人分だけ席が空いている時に七海に「座っていいよ」と言ったらものすごく睨まれたことがある。何故だかは未だに解らない。 帰る時間は違うため、帰りは電車が違う。痴漢とかにあってないか心配するのは、さすがに心配しすぎか。 「兄ちゃん」 小さな声で俺を呼ぶ。 俺は七海のほうを向いた。 「私まだ慣れないな…。兄ちゃんと一緒に電車に乗るって」 七海が高校に入学してまだ1ヶ月弱。 慣れないのも仕方ないかもしれない。
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