第ニ章 赤い傘

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「ねぇ、君。お母さんは?」 「…おかぁさん?」 少女はまるで『何それ?』とでも言いそうに首を傾げた。 「…じゃぁ、名前は?」 「名前?…ないよ?」 少女はニコニコしながら言った。 名前が…ない。 親から捨てられたって事か? それか…記憶喪失!? 騙されているのかと思い、もう一度聞いてみた。 「…ないの?」 「ないよ」 「本当に?」 「本当に」 …結果は変わらなかった…。 がっくり(← 「じゃぁ、お兄ちゃんがつけてよ!!私の名前」 「お、俺が!!!?」 いや…いやいやいや!! 落ち着け!!! 落ち着くんだ、少女よ!!!! (スマイル:お前が落ち着け←) 全く…子供は驚くような発言するなぁ、もぉ(← 俺が他人の名前考えるなんてさぁ、無理に決まってんじゃんさぁ。 そんな出しゃばった事、脇役の俺にはできねぇしさぁ、お兄さんマジで落ち込むよ? 本当にマジで落ちk…(殴 「…本当に俺が決めるの?」 「うん」 「…絶対?」 「うん、絶対」 「…………」 「…………」 「…あ"~!!わかったよ!!俺が決めてやる!!」 「わーい!ありがとぅ、お兄ちゃん!」 「ただし!!文句は言うなよ?」 「うん」 .
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