opening -オープニング-

2/4
前へ
/16ページ
次へ
そこは、真っ白な世界。 何もなく、ただ空気だけが存在する意味を持つ部屋。 まるで、真っ白い箱の中のような、寂しい世界。 そんな世界の中心に、一つの青色をした小さな光が輝いていた。 その光は、ふわふわとまるでタンポポの綿毛のように宙に浮いていた。 「神様。」 青色の光から、声が聞こえた。 誰の物かもわからない。 いろいろな声が混ざっていた。 低い男性の声、美しい女性の声、時には幼い少女の声。 どれが本物の声かわからない。 もしかしたら、そのどれもが違うのかもしれない。 .
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加