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「神様。イラッシャイマスカ?」
誰の物だかわからぬ混ざった声で、その光は姿の見えない『神様』に問いかけた。
『我は此処に居るぞ。』
何処からか、声が聞こえてきた。
その声は、上の方から降ってくるようにも聞こえるが、床に反響して、その位置までは確認できない。
『汝、我に何かようか?』
その声は、神様は自身を呼び出したであろう、小さな青色の光に問いかけた。
「ハイ、神様。自分ハ、オ願イガアッテ、今日此処ニ参リマシタ。」
『願い。言ってみよ』
「ドウカ、私ヲ“人間”ニシテクダサイ。」
『人間。それは、地上に生きるあの生き物か?なぜ、そのようなものになりたい?』
「ソレハ、―――ダカラデス。」
『わかった。その願い叶えよう。しかし、人間にする代わりに代償がある。それは―』
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