1人が本棚に入れています
本棚に追加
「うわっ、雨降ってるし…」
昇降口から外を見れば、パラパラと雨が降っていた。
まだ、霧のように小降りではあるものの、いつ強くなるかわからない状況だ。
「やべー…俺、傘持ってきてねーや…」
今更に朝、天気予報を見ておけばよかったと後悔した。
「どうした?時雨」
後ろから声をかけられたので、振り返ってみれば、そこには同じクラスの里山 雅樹[サトヤマ マサキ]、通称 ママキが立っていた。
ちなみに俺は、海藤 時雨[カイドウ シグレ]。
高校三年です!
性格は、貴方次第!
「ん?なんだ…ママキかよ…」
「何で俺だとそんなガッカリすんだよ!!せっかく心配して、声かけてやったのに!!」
「へーへー(ったく…、うっせぇ奴だな…)」
「今、心ん中でうぜーと思っただろ?」
「いや…思ってねぇ(ギクッ、こいつテレパスかよ)」
雅樹って、何時もうっせぇんだよなぁー。
解ってる事をわざわざ説明するし…第一、こいつの言った言葉に感心した事が一度もない…。
てか、ぜってぇねーと思う…。
.
最初のコメントを投稿しよう!