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話を戻そう。
「実はよぉ、傘忘れちまってよぉ、帰れねーんだよぉ」
「お前、喋り方可笑しくね?…あ"ー、ドンマイ」
そう言って、肩をポンと叩かれた。
この野郎ぉおぉぉ(怒)
(↑巻き舌)
ぜってぇ、俺の事馬鹿にしてるよな?
だって、メチャにやけてるし。
「で、傘二本持ってねぇ?
貸してくれたら、今度奢る、マシで」
こいつの高くなった鼻を折ってやりたい気持ちを抑え、俺はママキに聞いた。
「ざーんねーん。さっき、ユッキーに貸しちったー☆」
ユッキーとは、富倉 雪斗[トミクラ ユキト]と言う名の、(ママキを省いた)俺の第一の友であり、親友。
もち、同じクラス☆
「ふーん。ま、雪斗ならいいや…
で、他に持ってねぇの?」
「これしか持ってねぇよー」
そう言って、手に持っている傘を俺に見せつけるように上に上げた。
「じゃぁ、その傘貸せ」
「ヤダしー、てか持って来ないのが悪いんでしょ?濡れでも自業自得だよ」
「ちっ…、後で覚えとけよ?」
「知ーらない!じゃぁねー☆」
そう言って、ママキは靴をはくと雨の降る中、ルンルンしながら帰って行った。
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