第一章 雨降り下校時間

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話を戻そう。 「実はよぉ、傘忘れちまってよぉ、帰れねーんだよぉ」 「お前、喋り方可笑しくね?…あ"ー、ドンマイ」 そう言って、肩をポンと叩かれた。 この野郎ぉおぉぉ(怒) (↑巻き舌) ぜってぇ、俺の事馬鹿にしてるよな? だって、メチャにやけてるし。 「で、傘二本持ってねぇ? 貸してくれたら、今度奢る、マシで」 こいつの高くなった鼻を折ってやりたい気持ちを抑え、俺はママキに聞いた。 「ざーんねーん。さっき、ユッキーに貸しちったー☆」 ユッキーとは、富倉 雪斗[トミクラ ユキト]と言う名の、(ママキを省いた)俺の第一の友であり、親友。 もち、同じクラス☆ 「ふーん。ま、雪斗ならいいや… で、他に持ってねぇの?」 「これしか持ってねぇよー」 そう言って、手に持っている傘を俺に見せつけるように上に上げた。 「じゃぁ、その傘貸せ」 「ヤダしー、てか持って来ないのが悪いんでしょ?濡れでも自業自得だよ」 「ちっ…、後で覚えとけよ?」 「知ーらない!じゃぁねー☆」 そう言って、ママキは靴をはくと雨の降る中、ルンルンしながら帰って行った。 .
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