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とまあ、妹と馬鹿なやりとりをしてるくらいなら散歩に行こうと思い、家をでた。
これといって目的は無かったものの、狭い町だからすぐに散歩は終わるだろうと思ったが、彼女にあった。
「河國君?」
茶色に近い髪をポニーテールにして、眼鏡をかけている彼女、渕嶋 杏樹に。
私服の彼女をみるのは初めてだった。
なんていうか・・・、新鮮だ。
「やっぱり河國君だ。どうしたの?散歩?」
「そんなもんかな。渕嶋は?」
「私は・・・、自分探し。」
「・・・は?」
「冗談だよ。」
渕嶋はニッコリ笑う。
びっくりした・・・。
とりあえず渕嶋杏樹について説明しよう。
勉強は出来る、運動もそこそこできる、体が細いが胸は残念だ。
「なにかいった?」
「ん、なにも。」
はぐらかすと渕嶋は納得したようだった。
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