第霊話 かなフォックス

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「幼なじみの星宮嘉奈です。」 嘉奈は礼儀正しく礼をした。 「僕は狭間銀。なかなか礼儀正しい幼なじみだね、河國氏。」 狭間がオレンジジュースの入ったグラスを僕らの前におく。 そして、本題に入る。 「で、河國氏。依頼かね?相談かね?」 「まず嘉奈の話しを聞いてくれ。」 そして嘉奈は狭間に話した。 憑かれたかもしれない事と、ひとりかくれんぼをした事を包みかくさず。 「なるほど、そうゆう類か・・・。」 「ねぇ、翔太。この人頼りに出来るの?」 嘉奈が訝しげに聞いてくる。 確かに、僕もそうだった。 でも・・・。 「頼りになる。僕もこの人に救われた。」 「・・・そう。」 嘉奈はそれきり黙り込んだ。 またしても僕は違和感を覚えた。 どこからくるのだ、これは。 それにしても今日の嘉奈は元気が無い。
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