プロローグ

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9月の中旬の金曜日の放課後、 その日は写真部の活動が無くて、あたしはカメラを片手に構え校舎の周りを何となく歩いていた。 「夕日、撮りたいな…」 9月の中旬だが、今年の夏は暑く9月になっても日が沈むのが遅く感じた。 あたしは、何となく人気の全くない校舎裏を冒険する事にした。 もちろん、写真を撮る為。 「あ、落書き発見!」 落書きを発見した直後、直ぐさまあたしはカメラのシャッターを押した。 「くそっ!」 シャッターを押した直後、男の人の声がした。 「何だろ?」 あたしは、カメラを構えながら、声のした方向を見た。
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