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そのとき、俺の腕は
細くて白い手に引き止められた。
息が荒いのを感じながら
振り向くと、同じくらい息を荒げた裕翔がいた。
「裕翔!!どこいってたんだよ!」
「僕順路どおりに行ったよ!!涼ちゃんが違う方にいったんだよぉ!!」
「……へ?」
「もぉ、涼ちゃん!」
ふくれる裕翔。
俺が間違ったのか?
急になんだか迷子に
なった子供の気分だ。
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