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「ひゃぁ~やっぱりまだつめたぁぁい」
「また風邪ひいちゃうよー」
「へへ。いいじゃん……」
「??裕翔?」
「だって……次はいつ海みれるかわかんないじゃん。見れないかもだし……」
裕翔は海のほうを向き
うつむいた。
「あはは……やっばいなぁ……幸せすぎて、嫌んなっちゃう……」
「裕翔……」
「ねぇ、涼ちゃん。僕、もしかしたら死ぬかもしれない。明日、明後日、来年、再来年。でも、これから僕が生きている間に僕と行った場所に僕との思い出残しておいてね。」
「……裕翔」
「なぁぁんて。くらい雰囲気はだめだね!!明るくね!」
と言って笑顔でこっちを
向いた裕翔の目には
うっすら涙が光っていた。
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