*高校1年 春…2*

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「本当に僕、ずっと好きだったんだよ。ずーっと。だから、僕にちょうだい」 「ちょ、ちょうだいってちぃ……そんな、涼ちゃんはモノじゃないんだよ?」 「わかってるよ。裕翔くん……裕翔くんと僕の違いは、山ちゃんとどれだけ長い時間一緒いられたかってことだけ。裕翔くんのほうが、ずいぶん長い時間いられたんだからね」 「ちぃ……」 僕は突然の知念の言葉に 驚きを隠せなかった。 「ほら、またそうやって泣く。泣いて情引こうって?悪いけど、僕には通じないからね。じゃ」 去ってゆく知念の背中は 凛としていた。 自信に満ちあふれていて、 昔と変わらない。 ___
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