*高校1年 春…3*

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次の日、学校に行き 裏庭で知念に呼び出された。 「なんだよ」 「あのさ、……昨日、言おうかと思ったんだけど……僕、中3の冬にレイプされたんだ。そのときに膝と肘を痛めて、それから体操もしてない……彼氏がいないのもそれ。山ちゃんにはわかってほしくて」 知念はまだ、 忘れてないのだろう。 いや、忘れられるはずがない。 俺は何も言わずに 涙を流す知念を抱き締めた。 知念は声を押し殺して泣いた。 そのふたりの姿を 裕翔は3階から見ていた。 裕翔の目からも涙が ひと筋流れた。 ___
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