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それから、知念は休み時間
のたびに俺のもとにくるよう
になった。
そんなある日
教室で昼食の用意を
していると大ちゃんに
呼び止められた。
「山田…」
「なんだよ。」
「おまえさ、裕翔んとこ行かなくていいのかよ?」
なぜか心配そうな大ちゃんに
俺は笑って答えた。
「何言ってんだよ。いっつも学校じゃ会ってねぇじゃん」
「山田さぁ、顔いいから、裕翔以外の奴らがこんなにきてたら噂なんてすぐまわるんだよ。たぶん裕翔聞いてると思うぜ」
「裕翔なら平気だよ。ちゃんとわかってるから。知念が幼なじみってさ」
「知らねぇからなー。取り返しつかなくなっても」
「はいはい」
俺は笑いながら
大ちゃんに返事をした。
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