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学校も終わり、
裕翔を保健室に迎えに行った。
部屋には先生はおらず
風が静かに流れていた。
ベッドのまわりの
カーテンを静かに開け
なかをのぞくと、
裕翔がすやすやと
寝ていた。
「……気持ちよさそうにして」
クスッと笑い
透き通るような白い頬を
そっと撫でた。
「……本当にいなくなっちゃうのかな……」
思っていたことを
言葉にすると、現実味が増す。
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