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「言ってたわよ。あなたには心配させたくないからって。もう本人も入院しなくちゃならないことわかってたはずよ」
「だから昨日……」
そのとき後ろから
「裕翔くん……病気なの?」
振り向くと
知念が立っていた。
俺は知念を廊下に
連れ出した。
「ねぇ!山ちゃん!どうなの!?」
「落ち着けよ」
「山ちゃん!!」
「っるせぇよ!!そうだよ!裕翔はHIVだよ!!死ぬかもしれねんだよ!!」
「でも……かならず死ぬわけじゃないんでしょ?」
知念は目をうるませながら
俺に訴えた。
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