*高校1年 夏…1*

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「言ってたわよ。あなたには心配させたくないからって。もう本人も入院しなくちゃならないことわかってたはずよ」 「だから昨日……」 そのとき後ろから 「裕翔くん……病気なの?」 振り向くと 知念が立っていた。 俺は知念を廊下に 連れ出した。 「ねぇ!山ちゃん!どうなの!?」 「落ち着けよ」 「山ちゃん!!」 「っるせぇよ!!そうだよ!裕翔はHIVだよ!!死ぬかもしれねんだよ!!」 「でも……かならず死ぬわけじゃないんでしょ?」 知念は目をうるませながら 俺に訴えた。 ___
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