*高校3年 秋…1*

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あの日、 おばさんに話を聞いてから、 俺は裕翔の前で苦笑い しかできなくなっていた。 裕翔がもう長くない ことを聞いてから、 裕翔の顔色が良くない こともわかるようになった。 俺はなんで今まで 気づかなかった? 裕翔の腕は骨しか ないような細さで、 手をにぎるとそのもろさに のどが熱くなった。 俺の握力が 強いわけじゃない。 裕翔の握力はほぼ、 なくなっている。 俺に比べておばさんは、 すごいと思った。 裕翔の前では笑顔だった。 ___
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