*高校3年 秋…1*

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ただ、 花の水を変えるフリ 目が痛いフリ トイレに行くフリをして、 泣いていた。 裕翔は必死に 平気な顔をしていた。 本当はつらいんだろ? 無理すんなよ……。 俺は実際 どうゆう態度で 裕翔に接すれば いいのかわからなかった。 本当は思う存分 泣きながら裕翔を 抱き締めたい。 けれど、 そんなことをしたら なにも知らない裕翔は 間違いなく動揺するだろう。 だから、こうして 下手な演技でもいいから 笑うのがいちばんだと 思ったんだ。 ___
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