*高校3年 秋…3*

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真っ白な顔で 寝ている裕翔は、 つい最近まで俺が来ると 目を見開いて喜んでいた。 でも今は違う。 ただひたすら寝ている。 呼吸すら 器械まかせな状態で。 この器械に 裕翔の命はかかっている。 今、裕翔が生きている ことを証明できるのは、 心音を静かに刻んでいる 器械だけ。 裕翔は生きるのに 何もかも器械なしじゃ 無理なんだ。 ___
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