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ある日、裕翔の
おばさんと俺は
一緒に昼ご飯を食べた。
「涼ちゃんとふたりでご飯なんて、小学校以来ねぇ」
「そうかな?でも久しぶりだね」
「涼ちゃん、カッコ良くなったから、女の子に大人気らしいわねー。裕翔に良く聞かされてたのよ」
「んなことないよ。普通だって」
それからおばさんは
急に真顔になり、
「……涼ちゃん、裕翔が病気だからって嫌になったら、無理しなくっていいのよ。おばさん、それで涼ちゃんを嫌いになったりしないから」
とおばさんは笑顔で言った。
俺は箸を置き、
真顔で返した。
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