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あの事件のあと、田中のお金収集はすっかり終わった。
それと同時に裕翔はあれから、俺を避けるようになった。
声をかければ返事をくれるが、朝も帰りも別々になった。
俺が余計なことをしたから?
あんなふうに事を大きくしたからか?
ある日の朝、6時から裕翔の家の前で裕翔を待った。
2月の朝方はまだまだ寒くて、どうしようもない。
手も麻痺してきたし……。
カイロをにぎりしめて
玄関の前で待っていると、ドアが開いた。
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