*中学3年 冬…3*

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あの事件のあと、田中のお金収集はすっかり終わった。 それと同時に裕翔はあれから、俺を避けるようになった。 声をかければ返事をくれるが、朝も帰りも別々になった。 俺が余計なことをしたから? あんなふうに事を大きくしたからか? ある日の朝、6時から裕翔の家の前で裕翔を待った。 2月の朝方はまだまだ寒くて、どうしようもない。 手も麻痺してきたし……。 カイロをにぎりしめて 玄関の前で待っていると、ドアが開いた。 _____
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