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おじさんが静かに答えた。
俺は頭に何か
衝撃を受けたような
痛みを感じた。
おばさんは声をあげて
泣いていた。
俺は裕翔が眠っている
集中治療室に向かった。
部屋までの距離は
あまりないのに
外国よりも遠い気がした。
部屋に入ると
裕翔はもう目を閉じていた。
「裕……翔……」
俺は裕翔の白い手を握った。
やっぱり
握り返してくることはなくて、無反応だった。
今夜が峠か……。
裕翔の人生も………
今日で終わり……?
終わり?
俺の前からいなくなるの?
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