最後の日

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目の前に突きつけられた リアルな現実は 俺のリミッターを いとも簡単に外した。 俺はベッドの横に しゃがみこみ泣いた。 生きてきたなかで いちばん泣いた気がする。 「裕翔……まだ死ぬなよ……まだ17歳じゃん……俺たちこれからいろんなこと経験していくんじゃないのかよ!?………」 無反応の裕翔。 「クリスマス、今年も過ごすって約束したじゃん!?誕生日だって………料理だってまだ作ってもらってねぇし、ピアノもう一回弾いてくれるって言ったじゃねーかよっ!!」 いくら叫んでも返事はない。 ___
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