最後の日

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俺の誕生日の日も裕翔は 俺のシャツをつかんだ。 裕翔がシャツを つかむときは なんの意味かも 俺はわかった。 俺は足を止めた。 裕翔は……抱きついてきた。 俺の背中は裕翔の涙で 濡れていた。 俺はうつむき、泣いた。 「ごめん……ごめん涼ちゃん……僕……無理だった……」 裕翔は体をふるわせながら 泣いていた。 ___
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