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俺は涙を裕翔の顔の上に
ポトリと落とした。
「裕翔……疲れただろ?でも、もうゆっくり休めよ。……ちょっとがんばりすぎたよ。」
そうつぶやいて
最後に裕翔を優しく抱き締めた
もう、さっきみたいに
抱き締めてはもらえないけど、そのぶん、
俺は最後に優しく抱き締めた。
そして、
最後に裕翔に向かってささやいた。
「裕翔、おやすみ……」
まだ、こんなに小さいのに。
まだ、17歳なのに。
裕翔の時間は
ここで止まった。
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