*中学3年 冬…3*

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目を覚ますと涼ちゃんがいた。心配そうな顔。 ここはどこ? 周りを見渡すと自分の部屋。 そうか、家の前で倒れたんだった……。 「大丈夫か?」 「平気……」 涼ちゃんに言ってしまった。 ずっとずっと隠してたのに……HIVだってこと。 他の誰に知られたって構わなかった。 涼ちゃん以外には。 好きな人以外なら……。 「もう、さっきの気にしなくていーから」 「え……?」 「やっぱ中3にもなって行きも帰りも一緒って嫌だよね。気づかなくてごめん。裕翔好きな奴、できるよね。やっぱ周りの目、気になるでしょ?本当にごめん。」 涼ちゃんは苦笑いして言った。でも、すごく悲しそうな顔………。 違う。違うよ。 _____
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