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本当は、「涼ちゃんにHIVだって言った日から、嫌われるんじゃないかって恐かっただけ!!」って……
叫びたかったけど、言えない。
体がだんだん弱くなって、いつ死ぬかもわかんない奴から告白されて、幸せになんかなれるわけない。
ただだた涙を流しながら
『ごめんね』ってつぶやいた。
嘘の誤りを声にするたび、
のどの奥は焼きつきそうだった……。
「ごめんね……」
その日は一日じゅう
涼ちゃんに誤っていた気がする。
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