*中学3年 冬…4*

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僕は早足で帰り、荷物を置いて玄関を飛び出した。 そして、いつものように 涼ちゃんの家のベルを押した。 ……家にいるはずだよね……。 ドキドキしながら待っているとドアが開いた。 「涼ちゃん!!」 僕は顔を上げ、叫んだ。 すると、 出てきたのはおばさんだった。 「あら、裕翔くん!」 「おばさん、涼ちゃんは?」 僕はすぐに聞いた。 「え…さぁ。帰ってきたと思ったら、すぐ出かけったけど。最近ずっとそうなの」 「帰りは?遅いの?」 僕は体の中の血が 引いていく音がした。 「遅いみたい。11時すぎなんかになったりね…なにやってんだか」 「そっか……。ありがとう、おばさん……」 少し頭を下げて、門を閉めた。 ____
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