*中学3年 冬…4*

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「最近ごめんね。心配させて」 涼ちゃんは少し申し訳 なさそうに謝った。 「え……?」 「実は、友達の父さんの店で、バイトさせてもらってたんだ」 涼ちゃんは苦笑いした。 僕は、疑っていた自分がすごく恥ずかしくなったのと、嬉しさで涙が込み上げた。 「裕翔?ごめんって……」 「違う…違う……嬉しいの。本当にありがと……」 何度もお礼を言った。 「涼ちゃん、ありがとう。もう……本当に大好きだよ」 涙を止めたくても止めることができなかった。 内緒で、ひとりで頑張って働いてくれたんだね。 喜ぶように、指輪選んでくれたんだね。 ____
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