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「アハハ!涼ちゃん変な顔ー!」
涼ちゃんの顔がおかしくって
ケラケラと笑った。
「やっと笑った」
「え……」
次の瞬間、僕は涼ちゃんの腕の中にいた。
「涼ちゃん……」
「最近、裕翔が全然笑ってなかったから、すごい寂しかった」
耳元で涼ちゃんがつぶやいた。
「裕翔、クラスの奴から告られただろ?」
「なんで知ってるの!?」
驚いて、涼ちゃんからガバッと離れた。
「高木くんに聞いた」
~~高木くん!!
「そいつんとこ行っちゃうかと思った」
涼ちゃんは少し口を尖らせて
すねているみたいだった。
「僕だって、涼ちゃんが嘘ついてたから浮気してるかと思ったよ!」
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