もしもキミが。

＊中学３年 冬…５＊

合格発表の日。
ふたりで見に行った。

｢涼ちゃんは、ここで待ってて｣

と言って、門で待たされた。

俺はついて行きたかったけど
仕方なく待った。

俺が待っている間、
俺の目の前をたくさんのひとが通って行った。

みんな緊張していて
下を向いている。

やっぱり緊張するよねぇ。

俺は推薦で良かったと
あらためて思った。

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