*中学3年 冬…5*

7/15
前へ
/276ページ
次へ
「ねぇ、音楽室行かない?」 式から帰る途中、 裕翔が俺の制服の袖を掴み 笑って小さな声でいった。 「…おぅ」 式が終わって、 こそっりとふたりで 誰もいない音楽室に入った。 教室ではみんなが 別れを惜しんでいるようだ。 「涼ちゃん、写真撮ろうよ!」 裕翔が、小さな声でいった。 「いいけど……」 次の瞬間、 裕翔は俺の顔の横に 顔をくっつけてきた。 ____
/276ページ

最初のコメントを投稿しよう!

871人が本棚に入れています
本棚に追加