*中学3年 冬…5*

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そのとき、窓からこもれる光が裕翔とピアノをきれいに照らした。 俺は、なんでかわからないけど涙を流した。 卒業は悲しいけれど それ以外の悲しさが 胸を刺す。 涙で、裕翔が歪んで見えた。 「涼ちゃん……?」 涙を流す俺に気づいた裕翔が 手を止める。 「……大丈夫。ごめん、続けて……」 涙を拭いて、笑って見せる。 「わかった」 裕翔も少し笑って、また弾き始めた。 ____
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