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「先輩って……その、彼女さんとかいるんですか?」
「えっ?!いやいやいやいや!!いないいない、いたことない!」
「いたことないんですか?!先輩こんなに素敵な方なのに……あっ……」
「…………ん?」
――とりあえず説明しとこう。
今俺が居るのは学校の屋上。
誰もが思う青春の場所である。……え?誰も思わない?
そんな所に、俺は愛美から呼び出された。
まさか愛美から来るとは欠けらも思ってなかった。
――そしてたった今、俺は愛美の照れ顔を拝見した……!
「あっ」と小さく声を上げて口元を手で隠す愛美、そして顔を真っ赤にしている。
「あのっ、そのっ、私……先輩のこと好きです!」
「…………っ!」
やべー!この子超可愛い!
告白するの初めてって感じ?まぁ俺も告白されんの初めてだけど!
「あの日……先輩とぶつかってなかったら、先輩のこと見付けられなかったし、毎日毎日先輩を見かけて、今までなんで気付かなかったんだろってくらい先輩が素敵に見えて……」
「俺もだよ。」
「えっ?」
愛美の言葉が途切れた一瞬の隙を狙って、俺も気持ちを伝える事にした。
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