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「俺もな?知り合ってから、毎日愛美のことを見かけんだ。しかも俺がいつも行くところにだいたい愛美が居るわけ!すごくない?目が合った時とか愛美から手ェ振ってくれて、すっげー嬉しかった」
――告白ってめっちゃ照れる。
こんな照れる事を愛美は俺にしてくれたんだ。
だから俺も……!
「今だって、告白されて超嬉しいし、愛美と2人で居るだけですごい幸せだし。だから……これからも俺と2人で居てくれる?」
「え?あの、それって……?!」
「好きだよ愛美。……俺の彼女になって?」
俺の言葉を聞いた瞬間、愛美は目を丸くして、顔を真っ赤にして、その丸い瞳に涙を浮かべて、そして必死に顔を手で隠そうとした。
そんな愛美が可愛くてしょうがなくて、俺は愛美に近づくと、顔を隠している愛美の手を掴んでどかした。
そして目の高さを愛美に合わせるためにかがむ。
「なんで泣いてんの?」
「だって……先輩がっ……わた、私のこと、す……好きって……っ!!」
涙を流しながら一生懸命言葉を繋いでいく愛美が最高に愛おしくて、俺は愛美の頭を撫でると、そのまま優しく自分の腕の中に愛美をしまった。
小さいから、すっぽりと入ってしまう愛美の体。それもまた可愛くて。
「“愛”って名前につくだけあるな」
「えっ……?」
「愛おしくて仕方がないよ」
俺はそう言って愛美の顔を両手で包み、そっとキスをした。
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