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「……うぅん」
ここは…どこなの?
「やっと、目が覚めまして?」
誰、このお嬢様みたいな人。
「誰だ、こいつ。みたいな顔をしていますわねぇ。良いですわ、今回は私の奴隷が一人増えることを記念し、特別に私の名前をお教えしますわ。私の名前は央嬢律夏。今日から貴女のご主人様です?」
おうじょう、どこかで聞いたことのある名前だな。どこだっけ?
「因みに逆らったりしたあか月には、お父様に頼んで貴女をこの学校から消してもらいます」
お父様。この学校から消す。どうやっ……あぁそう言えば、おうじょうってうちの高校の理事長だったけ?
職員室会議ほとんど寝てるから忘れてたや。
「どうでもいいけど、コレ何?」
寝起きのせいか全く気付かなかったけど、私の手足に枷ののようなモノが装着されている。そのため、手も足も動かす事が出来ないでいる。
「先程、申し上げた通りですわ」
奴隷とかなんとか言ってたなそういえば。
割かしどうでもいいや。好きなだけ調教でもなんでもすれば良いのに。
「ですが、正直に言えば、貴女のその純真無垢さに惚れてしまった、が正しいのかしらね。それとも、その純粋な心を汚してしまいたい、が正しいのかしらね。まあ、どちらでもいいのですが」
純真無垢ねぇ……。そう思っているのなら別にいいんだけどね。
「少々、お待ちになっていてくださいな。玩具を取りに行ってきますわ」
扉を開ける音とともに彼女の気配は遠退いていった。
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