二章

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「……うぅん」 ここは…どこなの? 「やっと、目が覚めまして?」 誰、このお嬢様みたいな人。 「誰だ、こいつ。みたいな顔をしていますわねぇ。良いですわ、今回は私の奴隷が一人増えることを記念し、特別に私の名前をお教えしますわ。私の名前は央嬢律夏。今日から貴女のご主人様です?」 おうじょう、どこかで聞いたことのある名前だな。どこだっけ? 「因みに逆らったりしたあか月には、お父様に頼んで貴女をこの学校から消してもらいます」 お父様。この学校から消す。どうやっ……あぁそう言えば、おうじょうってうちの高校の理事長だったけ? 職員室会議ほとんど寝てるから忘れてたや。 「どうでもいいけど、コレ何?」 寝起きのせいか全く気付かなかったけど、私の手足に枷ののようなモノが装着されている。そのため、手も足も動かす事が出来ないでいる。 「先程、申し上げた通りですわ」 奴隷とかなんとか言ってたなそういえば。 割かしどうでもいいや。好きなだけ調教でもなんでもすれば良いのに。 「ですが、正直に言えば、貴女のその純真無垢さに惚れてしまった、が正しいのかしらね。それとも、その純粋な心を汚してしまいたい、が正しいのかしらね。まあ、どちらでもいいのですが」 純真無垢ねぇ……。そう思っているのなら別にいいんだけどね。 「少々、お待ちになっていてくださいな。玩具を取りに行ってきますわ」 扉を開ける音とともに彼女の気配は遠退いていった。
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