二章

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葉子との熱い夜が明け、時刻は朝の6時。教師という事もあり遅刻と言うのは痛い。 私は傍らで涎を滴ながら「もう、卓真君ったらぁ、そんなとこ触っちゃ駄目よ~?」と幸せそうな顔で寝言を垂れている。てか、卓真って誰? 朝食を作るために私は葉子を置いて部屋から出ていった。 「ふわぁ、おねーちゃんおふぁよ。今日の朝ごはんにゃに?」 朝食が出来上がる頃に葉子は服を肌蹴させ、寝癖で髪が大変な状況の状態で話しかけてきた。 「目玉焼きとサラダとお豆腐よ」あと、お味噌汁と白いご飯よ、と言いながら葉子に顔を洗ってくるよう促した。 朝食を食べ終わり、私たちは仕事の準備をしている。 因みに職業は先に述べたように教師をしている。 私は理科で葉子は保健体育と養護教諭をしている。 だから二人とも白衣を常に着ていて校内では白衣姉妹とか言われてたりもする。 「なんとか時間には間に合ったみたいね」 時計を見ると8時を回った頃だった。この時間になるとほとんどの学生は登校してきていることだろう。 一先ずは職員室に荷物を置き、担当のクラスへと向かった。
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