二章

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「いやあ、有るとは思いませんでしたね。カルボナーラ」 私は大好きなカルボナーラが有ったことにすごく驚いている。 授業も終わり、放課後になり、私は校舎の中でも人気のない三階の理科準備室の椅子に腰を掛けている。お姉ちゃんに呼ばれて来たは良いが言い出しっぺのお姉ちゃんが、まだ来ていない。 「遅いなぁ」 お姉ちゃんはいつもそうだ。小学生の頃もトイレに行ったっきり一時間以上も帰ってこなかったり、遊園地でいつの間にか居なくなってたりしたし。 …… ……… ………… 一時間位がたった頃に扉の開くような音が響いたが、その時には私の意識は微睡みの中へと落ち、その音に気付くことはなかった。
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