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目が覚めると、さっきと体制が変わっていた。
椅子に座った状態で、腕を背もたれの部分に縛られ、股間を見せつけるように脚が開かれて固定されていた。
少し肌寒く、窓が無いことから、地下室だとおもう。
幸いなことに服は着ていた。しかし、先程まで着ていた服ではなく、ぴっちりしたジーンズに上がボンテージという奇妙な格好をしていた。
かつかつと後ろから足音が近付いてきた。
「やっと起きたんだぁ、なかなか起きないから心配しちゃったよ~、お姉ちゃん。改めて、佳夜ちゃん」
葉子はいつものヒラヒラのスカートとワイシャツ姿で私の前に現れた。
「私に何をする気よ。葉子」
「ナニって、恥辱と汚辱と侮辱と凌辱と恐怖と快感と快楽を味わってほしくって」
葉子は顔を赤らめながら、嬉しそうにそう告げた。
「そろそろ、“来る”頃だと思って来たんだけど?」
「来るって、何が?」
そう言い終わるか終わらないかの辺りで下腹部にある違和感を感じた。
誰しもが絶対に感じるであろう欲求がじわりじわりと広がり始めていた。
──“トイレに行きたい”生物に欠かせない欲求の一つである、排泄欲が下腹部“膀胱”に溜まりだしたのである。
「ふふふ、来たわね」
葉子はその事に敏感に気付いた。
「葉子!放しなさい!ここから出しなさい!!」
少々、ヒステリックに叫んでしまったが佳夜の膀胱はもう一刻の猶予も無くなっていた。
「やだ。まぁ、大丈夫だって、いざとなったら飲んであげるから」
言いながら葉子は部屋から出ていってしまった。
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