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僕と姉貴は、二人暮らしだ
両親は外国に出張しており、数年に一回しか帰って来ない
そんな日々が、何日も続いて行く…
しかし、僕は寂しいと感じた事は無い
だって、僕の傍には彼女がいるから
台所にいる、ポニーテールの女の子
僕の姉、しろ子だ
「こーちゃん。これ。」
「お、ありがと。」
板一枚越しに、手渡された弁当の包みを貰って、鞄の中に入れた
「行って来るわ。」
のれんを退けて、ドアを開けた
「あ、ちょっと待って!!」
「ん??」
僕の襟を直し、口に飴玉を放り込んだ
「しろも、スグに行くね。」
「トロいんだから、いつも通りの、のんびりおいで。」
「うん、わかった。」
「じゃあな。」
「あ、待って。」
僕の服の裾を掴み、僕の顔を見る
「行って来ますのチューは??」
「夫婦じゃないんだから…」
「い~の。」
「ったく…」
姉貴の頭を引き寄せ、額にキスをした
「はい、行ってらっしゃい!!」
「うん。」
ようやく自転車にまたがり、学校に向かう
これが、いつも通りの一日の始まり
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